プリセプター制度
看護師の世界では
"プリセプター制度"
があると思います。
うちも例外無く、それが用いられてます。
一年目、既卒一年目変わりなく指導体制があります。
稲荷ちゃんのプリセプターは、当院で育ち、8年になる島根さん。
島根さんは、真面目で姉さん肌。人見知りだけど、仲良くなると、良さがどんどんわかるタイプ。
だけど、典型的な看護師タイプで言葉は早口強め。
入りたての頃は私もそれで泣いていたけど、もはやマブダチ笑
彼女の仕事は、丁寧で、準備万端で、安心できるもの。
かなりの努力をしてきたんだと私は感じました。
高校から看護なので、一個下の同期だけれど、本当にしっかり者でした。
だけどそんな彼女は、昔プリセプターについた時に失敗してしまったことをトラウマに思っていました。
私は誰にでも失敗はあると思うし、プリセプティー制度はそもそも周囲のサポート、プリセプティーにだけではなく、プリセプターのサポートが大重要なのではないかと、未だに思っております。
だからこそ、新しく師長が変わった今私は島根さんをプリセプターにすべきと、ずっと思っていました。
するともめにもめ、異例の4月5日に突如。島根さんがプリセプターと言い渡されました。
師長は、会議中、アソシエイトについて語り、私は賛同しました。
だけど、やはり、うちは変わっていました。
そもそも、一度失敗した人間を認めなかった。そして、オペ室のほとんどの人間がプリセプターをやりたがるいわば、サバイバルゲーム状態。
新人を育てる教育体制、環境が整備されてないということで、稲荷ちゃんは病棟で研修を3ヶ月してからオペ室へと配属になります。
そして、7月1日。
いよいよ来る稲荷ちゃん。
私と速水さん以外の人たちが浮き足立ってるのがわかりました。