相談が‥から始まるライアーゲーム
稲荷ちゃんが配属されて、島根さんはかなり気を遣ってました。
もともと仕事中はあまりおしゃべりではなかったのですが、稲荷ちゃんが職場に、人に馴染めるよう一生懸命に盛り上げてました。
男のスタッフは、21の若い女の子が来たことで、問答無用で絡みに行ってました笑笑
師長が来た時は絡みにいかなかったのに笑笑
頻回に行われるプリセプター会議。
オペナーシングを常に読み、増毛さんのうんちくを一日中聴いてる稲荷ちゃん。
一週が過ぎ、
週に一度オペの見学につくようになる。
二週がすぎ、
相変わらず、受け持ちをやらずに、まあ上記の状態。
動き出す島根さん。
三週がすぎ、
状況変わらず、師長に訴えかける島根さん。
四週がすぎ、
状況変わらず、ピリつく島根さん。
五週がすぎ、
状況変わらず、"仕事にきて、お給料をもらってる立場なんじゃないのか"と上に訴える島根さん。
「いいの。今の子は、5年で一人前。1年目は慣れるだけで充分」という師長に、混乱し悩む島根さん。
六週がすぎ、
状況変わらず、我慢の限界の島根さん。稲荷ちゃんに指導を行う。
そんなこんなで、稲荷ちゃんは泣き出したのでした。
「島根さんが怖いです。」
私は、基本、新しく来た人とは接しないようにしています。それは今もなおですが、人見知りなのも勿論なのですが、やはり、どんな人かわからないのと、自分がプリでもないのにしゃしゃり出る必要はなく、余計な口出しが混乱を招くものと思っていたからです。ですが、うちはもう、口を出したい輩しかおりません。
そして、前に言ったよう、サバイバルゲーム状態。
島根さんをどうやって蹴落として、自分がプリになろう
と、みんな島根さんのことを師長や稲荷ちゃんに悪く言い続けました。そしてまた稲荷ちゃんも、島根さんのせいで、辛いアピールを始めました。
徐々に島根さんと仕事をすることがなくなる稲荷ちゃん。
そして、おそらく稲荷ちゃんにとっての計算違いが起きました。
プリセプター2
増毛の登場。
増毛の特徴として。もともと病棟看護師として勤めてましたが移動となり、オペ室へ。
しかし、オペ室の花型の器械出しを行うことができないため、オペ室としての動き、ポイントは無。必死に本に書いてることを偉そうにうんちくたらすだけの、副師長。
一見人当たりが良さそうなのですが、かなり頑固で威圧的で、人の気持ちがわからない人間。
入る人みんなが増毛に精神と肉体をボロボロにされていっていたのが現状でした。
実践にうつれない稲荷ちゃん。増毛につきなおさら、机上の勉強のみの仕事時間が増えていきました。
私は陰で苛立っていました。
何故それでお金がもらえる?こっちはこんな忙しいのになぜ?なぜ?なぜ?
そう思うとなおさら稲荷ちゃんに優しくはできなかった。
おそらくオペ室内で稲荷ちゃんと仲良くお話ししてなかったのは私だけ
といった中、
「花山さん‥すいません‥。花山さんだけに相談したいことがあるのですが、、、。」
と、稲荷ちゃんに声をかけられてしまう私。
個人で声をかけられ、まして相談となると、無碍にできない性格の私。彼女の策略にまんまとハマってしまうのでした‥。